今にも死にそうな元カレに会いに行く(38)

ストーリー
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違和感

前回の続きです。

前回は→こちらから

「・・・!?」

違和感だらけ・・・わけがわからない・・・

・・・つづく

いったいどうなってるの?

目の前の今西くんは、自分が知っている今西くんではない!

そう確信したアヤは、急いでホテルの部屋を飛び出した。

怖かった・・・

誰だかわからない人と一緒の部屋にいたこと。

もしかしたら追いかけてくるかもしれないこと。

アヤはとにかく急いでその場を離れようと思った。

「22年かかってようやくはじめてのキスだね」

という一言で、今までに感じていた小さな違和感が

一気につながったのだ。

高校生で初めてのデートの時に、ロックバンド「オアシス」について熱く語ってくれたのに、さっきはオアシスの曲も知らず「洋楽くわしくなくて・・・」という言葉。

一緒にとんこつラーメンのお店に行ったのに「この店好きなんだ」っていってたのに、「ラーメンはしょうゆ派」なんて変だと思った。

そして、初めてのキス。忘れるはずがない一度きりのキス。それなのに・・・

ホテルから随分はなれた公園のベンチで

息の乱れをおさえながら、いったいどういうことなのかと・・・混乱していた。

その時、スマホが鳴った。

今西くんからだった。

・・・次回につづく

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